TMK Alps64をつくったはなし
2018年最初の記事は、かねてから念願だったTMK Alps64をつくったよ!というはなし。
TMK Alps64ってそもそもなんなのかというと、むかしのappleのキーボード(とか)をいまのpcでつかえる60%のキーボードにできちゃうよ~!ってやつです。初めてみたときは衝撃を受けました。
キーボードを作るのはinfinity ergodox, whitefoxに続いて3つ目なのですが、初心者にとってもやさしいinput clubのassembly guideと比べるとalps64は割とさらっと書いていたので備忘録的に纏めるぞというモチベで書いてます🖋️
作業工程としては、
- AEKIIからキーキャップとスイッチ、スタビライザーの採取
- PCBのチェック
- PCBにダイオードとスイッチのはんだ付け
- ケースにはめてスタビライザーとキーキャップを載せる
- 完成!
という感じです。以下が簡単なbuild logになります🙌
1.AEKIIからキーキャップとスイッチ、スタビライザーの採取
まずは分解。ヤフオクで入手したこいつを分解していきます。
ばらしていくにあたってはこのサイトがとっても参考になりました。
そういえばキーキャップ外してるときに気づいたのですが、escとファンクションキーは普通のものと違う形状をしていました。
F13~F15は今のキーボードだとまず見ないのできゅんとくるけど、形が違うので入れ替えられないのはちょっと残念。
キーキャップとスタビライザーの採取を終えたら次はスイッチ。ここが一番の正念場です(外すのに必死で写真を撮る余裕もなかった)
自分の個体がたまたまそうだったのかわからないけれど、スイッチの足?の部分がPCBに食い込むかの如く折れ曲がっている箇所が複数あり、ハンダの除去にくわえて足をまっすぐに直す作業が辛かった😭
もう施せる手がなくなったら最期は力技でプレートとPCBを引き剥がしました💦こんな荒っぽいことしてもスイッチは無事でした。つよい💪
2. PCBのチェック
ここからはgeekhackのgroup buyページを読みながらの作業。
Check your PCBに書いてある通りに自分のものをチェック。先がセラミックなピンセットしか周りになかったので、自分はゼムクリップを曲げて使ってました。ここは特に問題なし👌
3. PCBにダイオードとスイッチのはんだ付け
自分でダイオードつける系のPCBは今回が初めてだったので、assemblyの項目を読みながら慎重にすすめることに。
まずは買っておいたリードベンダーで曲げる作業。
曲げ終わってから気づいたのですが、PCBの簡易リードベンダーが付属してました。小さくてかわいい😆
曲げた後ははんだ付け。ダイオード全部一気につけるんじゃなくて、数個はんだ付けしてから確認してみてね😎とのことだったので、指示通りにチェック。問題なかったので、ダイオード差し込んでマスキングテープで固定してはんだ付けして余分な足をニッパーでちょきん!✂️を一行づつすすめていきました。一気に全部差し込むとトゲトゲではんだ付けし辛そうな気がしたので。
ここでのはんだ作業から、Helixに備えて用意してたFX600デビュー😆最初はコテ先を立ててたのでなかなかうまく進まなかったけれど、寝かせるとスルスルと簡単に付けられることに気づいてからは順調にいけました。はんだ付けたのしい。
全部つけるとこんな感じ。
この調子でスイッチも!といきたいところですが、その前にちょっと試してみたかったことが。
自分のAEKIIはいわゆる静音白軸(SKCM White Damped)と言われるスイッチだったのですが、分解して中の板バネを取るとスイッチがタクタイルからリニアになるらしいとの情報をこのサイトで知ったのでリニア派の自分もやってみることにしました。
タクタイルの魂を摘出している様子がこちら。指で簡単に分解できます。
上部のキャビネットや軸は一見上下対称な形をしているように見えて微妙に違うので、分解時にはよく観察しておく必要があります👀
他の方のbuild guideでは全部バラして洗浄してたり軸にグリス的な物を塗ったりしているのを見かけるのですが、自分の場合見た感じそれなりに状態が良かったので今回はスルー。
これが終われば、あとはプレートにスイッチはめてPCB重ねてはんだ付け!
ダイオードで慣れたのでスイッチもさくっと完了。ちなみに、はんだはダイオード→直径0.6mm スイッチ→直径0.8mmで使い分けてみました。
4. ケースにはめてスタビライザーとキーキャップを載せる
ケースはkbdfansのwoodcaseを買いました。このpostの影響です😍
プレートとケースが微妙に干渉したので、両方サンドペーパーで擦ってなんとか収めることに成功💦ケースにはねじとドライバーが付属していたものの、ドライバーの先が磁化されていないので地味に苦労しました。
スタビライザーは付ける前にシリコンスプレーでコーティング🚿
あとはぱぱっとやって完成~!
5. 完成
ということでできたのがこれ。
60% family photo📸 pic.twitter.com/FdXHdDqmYR
— Irumi (@riv3rrra) 2018年1月18日
初めてのalps軸キーボードでしたが、予想以上に自分の好みの打ち心地でびっくりしました。普段はcherry赤軸+サイズの静音化リング+GMKのキーボードを使っているので、同じ感じのものが好きなひとにとってもおすすめ🙌
おすすめつながりで言えば前の記事でも紹介したのですが、キーキャップの保管には無印のフタ付きアクリルポットが個人的にいちおしです😊
なにかつくると達成感あるので2018年さいさき良いスタートを切れた気がしていいですね🐶
それでは👋